女性はリウマチにかかりやすい

白くて長い錠剤と瓶

リウマチの患者さんの80%以上が女性であり、かかりやすいと言えるでしょう。
リウマチは自己免疫疾患のひとつですが、女性は男性よりも自己免疫疾患にかかりやすいという特徴があります。
その理由はいくつか考えられていますが、最も大きな影響を与えているのが女性ホルモンです。

しかし、ホルモンが直接病気の原因になるわけではありません。
女性ホルモンにはエストロゲンとプロラクチンがありますが、どちらも免疫を促進する働きがあります。
免疫が強くなれば、その分病気にかかりにくくなるのでいいことのように感じますが、女性の場合妊娠や出産という男性にはない経験をします。

妊娠中の体の中には赤ちゃんがいますが、免疫の機能とは自分ではない異物を攻撃することで体の健康を守るという機能です。
病気の細菌に対しての攻撃であれば問題ありませんが、赤ちゃんを攻撃してしまっては無事に出産することができません。
そのために、妊娠中は免疫が抑えられています。
しかし抑えられていた状態は出産後に一気に元の状態に戻るため、免疫疾患を起こしやすくなってしまいます。

さらにリウマチは月経のある女性に多く見られますが、更年期や閉経後にも症状は続きます。
痛みなどに苦労する患者さんも多いです。
年齢を重ねることで発症しやすくなるだけでなく、更年期というホルモンバランスの変化で起きる場合もあります。

また、歯周病ともリウマチは深い関係性があります。
歯周病はお口の中の病気ですが、細菌が作り出す毒素によってリウマチを発症するだけでなく、進行を促してしまうのです。
歯周病の治療法を実践すると、お口の健康状態はもちろん、リウマチの症状も改善するでしょう。

お口の中とリウマチは一見関係がなさそうですが、深いつながりがあります。
リウマチを発症しやすい年齢層の女性は、歯周病にもかかりやすい年齢です。
身体のケアをすることはもちろん、お口の中の健康状態まで気を配る必要があるでしょう。

リウマチにかかった女性でも出産や妊娠は可能?

リウマチにかかりやすい年齢は30~50代と言われていますが、早ければ20代で発症する人もいます。
すると、気になるのが結婚や出産ということです。
リウマチになると薬などの治療法を行っていることも多く、赤ちゃんへの影響を気にする女性も多いです。

リウマチの患者さんは薬の影響などで妊娠しにくい状態になっていますが、まったく妊娠できないわけではありません。
妊娠中は女性ホルモンが多く分泌されるので、リウマチの症状はかえって良くなるという場合がほとんどです。

しかし、これは妊娠前にリウマチの症状をある程度治していた場合のことです。
症状がひどいまま妊娠してしまうと、さらに悪化してしまうことがあるので注意しましょう。
妊娠中から授乳中にかけて、赤ちゃんへの影響を最小限にするために薬は抑えられます。
中には症状が悪化してしまう人もいるでしょう。

リウマチの患者さんが妊娠を希望する場合は、妊娠する前にきちんとリウマチを治す必要があります。
症状が良くなってから妊娠をすることで、おなかの赤ちゃんはもちろん、自分自身の健康も守ることができるでしょう。

リウマチだからといって、妊娠を諦める必要はありません。
けれども、安全に妊娠そして出産をするためには、リウマチの症状を改善させなければいけません。
事前に医師に相談して、計画的な妊娠をするようにしましょう。
妊娠中に飲んでもいい薬や避けた方がいい薬をチェックすることも大切です。

1人を出産するまでには、妊娠中から授乳期まで2年ほど薬を抑える必要があります。
すぐに2人目を妊娠してしまうと、自分自身の体の状態にも影響するので、医師に相談してからにしましょう。
計画的にすることで、安全に妊娠や出産ができます。

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